個人的な備忘録的な記事です。
昨年もよいノイズミュージックが再発含めたくさんリリースされました。
これも聞いたほうが良いよというリリースがあったら是非コメントください!
日本からも比較的容易に購入可能なリンクも貼ってあります。
思いついた順に載せています。思い出したら追記していきます。
2024年の良かったノイズミュージック
アーティスト名 / アルバム名
Dror Feiler / MAAVAK Music & Noise 1980-2023 Vol.2
Label:IDEAL Recordings
いわゆる現代音楽のオーケストラ、室内楽の作曲、ハーシュノイズの演奏を行う。
2024年、キャリアを総括する10枚組のボックスを2つ同時にリリース
Vol.2は机にエフェクター、ラップトップ、シンセサイザーを並べて演奏するスタイルのノイズが多く収録されています。
Einstürzende Neubautenのブリクサと共演したオーケストラ曲も入っています。
2024年最高のリリース。
VA / Freak Animal International Vol. 4
Label:Freak Animal
フィンランドのノイズレーベル、Freak Animalのノベルティ・コンピレーションCD
レーベルから直接買うと無料で付いてくるノベルティなのに年間ベストに入れるくらい良いです。
特にRichard Ramirez、Government Alphaのトラックが白眉でした。
Freak Animal International Vol. 4 – CD (Compilation), 2024 [r32076279] | Discogs
T.E.F. / Live 2022-2023
Label:Dada Drumming
テキサスのカットアップハーシュノイズの雄T.E.F.のライブ音源集。
2023年リリースですが2024年になってから手に入れたのでこの記事で扱います。
全トラック最高です。来日したら絶対に見に行って欲しい。
T.E.F.はサブスクはじめbandcampにすら音源を上げないのでフィジカルで購入するしかないですが、あまり取り扱うお店も多くないようで残念です。レーベルから直接買えますが、アメリカからの送料がえぐいため、Discogsでドイツのセラー等から買うのが一番手っ取り早いと思います。
T.E.F. – Live 2022-2023 – CD (Album), 2023 [r29126338] | Discogs
美川俊治 / Encounter when Pigs Fly
Label:Grubenwehr Freiburg
とりあえず聞いてほしい。
grubenwehrfreiburg.bandcamp.com
Spore Spawn / Okoranaideto
Label:Oxen
ambientやフィールドレコーディングの音が散りばめられた上にハーシュノイズが乗るタイプのノイズ。展開がきちんと練られていて聴きやすいです。
Grunt/Bizarre Uproar / Toinen Iho
Label:Freak Animal
金属まみれのいわゆるメタルジャンク系のノイズ。
Form Hunter / Dread Harvest
Label:New Forces
New ForcesのオーナーStefan AuneとノイズコアバンドをやっているWeston Czerkiesによるユニットの新作。ウォール状の低音トラックに発振音や金属を擦るような音(でも耳に痛くはない)を乗せて展開していく。すごく格好いい。
Label:Freak Animal
肉奴隷×SCUM / MY NATION IS CRAP
Label:Dada Drumming
ミキサーで音が潰れてビートになったノイズの上に咆哮が聞こえるトラック2が最高です。
千川新 / radio wave
Label:self release
短波ラジオの混線のような音と割れたドラムの音で11分間聴かせるめちゃくちゃ格好いいトラック。
https://senkawa-arata.bandcamp.com/album/radio-wave
VA / ANTISOCIAL PERSONALITY DISORDER
Label:Antipatik Records
大晦日にリリースされたインダストリアルノイズのループにボイスを乗せるオールドスクールなパワエレ中心のコンピ。Antipatikはリリースペースがかなりスローになりましたが、質は相変わらず素晴らしいですね。
Freak Animalの常連、CONTORTUSはじめ、TOTENRUNE、CERVICAL SMEAR、PISSOIR ROUGEの4アーティストを収録。
PISSOIR ROUGEのトラック7のカオティックなノイズシンセトラックが最高。
2024年良かった再発
Unbalance Neurose / Industrial Neurose
Label:Nihonsei label
00年代にCD-Rでリリースされていたインダストリアルノイズの傑作の再発。
自分は3年ほど前に新宿NEdSや神保町Vasistasにひっそりと置かれていたものをジャケットに惹かれて購入しUnbalance Neuroseの存在を知りました。CD-Rの寿命から考えて今後出回ることが無くなってしまうかも...と思っていたところ無事ご本人の手で再発されよかったです。
新宿NEdSNEdS / NOISE AVANTや神保町Vasistashttps://x.com/vasistas_recordで販売されているようです。どちらのお店も開店時間が日によって異なるので事前に調べておくとよいと思います。
Skin Crime / Skin Crime
Label:New Forces
90年代、Skin CrimeのPatrick O'Neil とJapanese Torture Comedy HourのScot Hullの2名でのアメリカツアーのために行ったセッションを記録した音源。
SLAVE LABOUR / VOL. I and II
Label:Dada Drumming
ハーシュノイズの良さってこれだよな〜となるアルバム。
サブスクで抜粋版を聴くことができます。
https://dadadrumming.org/products/slave-labour-vol-i-and-ii-4-x-cd-boxset
Kazumoto Endo / WHILE YOU WERE OUT / Brick and Mortar
Label:Skeleton Dust Recordings
公園で遊ぶKazumoto Endoのジャケット写真が有名だけどなかなか手に入らなかったWHILE YOU WERE OUTとBrick and Mortarがテキサスのレコード屋さんSkelton Dustのレーベルから再発されました。
ノイズ以外にも色々なものが出てくるカットアップハーシュです。購入しやすいうちに是非。
https://www.discogs.com/release/31782659-Kazumoto-Endo-While-You-Were-Out
https://www.discogs.com/release/31782707-Kazumoto-Endo-Brick-And-Mortar
2024年にやったノイズ活動
①レイオーディオ擁する早稲田茶箱で会話禁止なジャズ喫茶に倣ったノイズ喫茶イベントを開催したました。楽しかったので今年も6月くらいにやろうと思います。
参照
ノイズ喫茶イベントで流した曲と年間ベスト2024上半期 - 縺溘縺、繧縺倥・縺・mp3
②荒川で∈Y∋氏の指揮で200人でシンバルを演奏するイベントにシンバラーとして参加しました。イベントの搬入搬出も手伝ったのですが、めちゃくちゃアンプのヘッドが重かったです。
Arv100(アーヴ・ワンハンドレッド)荒川放水路通水100周年記念 | 隅田川怒涛2024 | TOPPING EAST
③绘画班という新しいユニットを作り久々にライブをやりました。
鉛筆、カッター、紙やすり、スケッチブックなどの画材にコンタクトマイクを付け、ドローイング制作をする音を拾い、その音をリアルタイムで加工していくライブ・ドローイング・ハーシュノイズユニットです。
2025年はDSM-XXXもアルバム作りをやっていこうと思います。よろしくお願いします。